2026.2.19@令和8年第1回区議会定例会
「ずっと、世田谷。」事業の給付方式と対象・利用条件の妥当性
くろだあいこ議員が「〝ずっと、世田谷。〟事業の政策手段・対象条件」について質問しました。
くろだあいこ議員
約3億円規模の「ずっと、世田谷。」事業は、現状の課題に対する最適で本質的な解決手段とは考えられません。子どもの誕生や成長、騒音、通学距離や安全性を理由に住み替えを考えても、区内に適した物件がなく転出する家庭がある中、住宅取得40万円、賃貸住み替え10万円の給付で本質的な課題を解決できるのか疑問です。ファミリー向けの区営・民間住宅の供給や空き家、空き室の活用を後回しにし、なぜ給付を最初に選んだのか伺います。給付するなら子育て世帯に限定すべきで、若者夫婦世帯も対象にするなら、住み替え応援事業の面積要件を引き上げるか部屋数要件を設けるべきです。2人暮らしで30平方メートルあれば対象となる現行条件は、単なるばらまきになりかねません。地域の活力維持向上につなげるため、町会・自治会への加入も条件とすべきです。また、多世代近居・同居促進事業の近居要件である同一・隣接中学校区域または直線距離3キロメートル以内を緩和し、定住・住み替え応援の対象児童を未就学児から18歳未満へ広げるとともに、多子世帯への加算も設けるなど、多様な子育て世帯が活用できる制度にしてください。
都市整備政策部長
第四次住宅整備後期方針の策定過程で検討した事業であり、住宅価格の高騰が一段と進む中、地域の活力を担う子育て世帯などが生活拠点を決める時に、区内に住み続ける選択を直ちに後押しする必要があるため実施します。ファミリー向け公営住宅の提供や空き家などの利活用は、実施まで相応の時間を要するため、令和8年度から具体化に向けた検討を始め、ファミリー向け賃貸住宅の供給促進と住宅ストックの面から住まいの課題解決を進めます。対象は、子育て・家族形成期に適した住まいと住環境づくりを進める方針に基づき、子育て世帯に加えて家族形成期の若者夫婦世帯を含めています。面積要件は、国の住生活基本計画が定める、健康で文化的な住生活に必要不可欠な住宅面積水準などを踏まえて設定しています。交付審査では地域活動への参加状況や今後の関わり方を確認し、町会などの地域活動団体を周知するとともに、事後アンケートで実際の活動状況を確認して、事業趣旨に沿う活動へ誘導します。多世代近居・同居推進助成事業の近居範囲は、子育ての孤立防止という目的と区の広さを考慮し、日常的に容易に行き来できる直線距離3キロメートル以内などとしており、一定の合理性があるため、現時点で見直す予定はありません。定住・住み替え応援事業は、0歳から4歳児世代が転出超過傾向にあり、小学校入学前に生活拠点を選択、形成する傾向を踏まえて、未就学児を養育する世帯を対象としています。対象範囲の拡大は財政負担への影響も踏まえて慎重に検討すべきであり、事業効果を検証した上で見直しを適宜適切に判断します。
