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令和8年第1回区議会定例会の一般質問

環境問題に関する議員の質問

世田谷区議会の本会議で行われた一般質問を、議員ごとにまとめています。質問と、それに対する区の答弁を確認できます。

質問 13件・議員 9人

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議員、会派の意見

津上仁志議員5 / 9

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2026.2.19@令和8年第1回区議会定例会

桜を食害するクビアカツヤカミキリの早期発見・対応体制

佐藤正幸議員が「クビアカツヤカミキリの早期発見・駆除体制」について質問しました。

佐藤正幸議員
クビアカツヤカミキリは、2012年に愛知県で確認され、東京区部でも2020年に確認されています。通常のカミキリムシの産卵数が約100個なのに対し、平均約350個を産卵し、1本の桜に50匹から60匹が寄生することもあり、発生から3年で桜を衰弱させ、大量寄生時には伐採が必要になります。区内ではまだ確認されていませんが、確認後の2年間が勝負です。早期発見・駆除の方法、区内の桜の所在把握、せたがや百景や地域風景資産に登録された桜の重要度の整理、対処マニュアル、近隣自治体との広域連携について、真剣に検討してください。
みどり33推進担当部長
クビアカツヤカミキリは国の特定外来生物で、4月頃から11月頃に桜や梅などを食害して枯らすおそれがあり、生態系や景観に影響する重要課題と認識しています。これまで、都や関係機関の研修への参加、公園などの巡回時の樹木確認、ホームページやスクールボードによる注意喚起、関係団体への情報提供を行ってきました。今後は早期発見・早期対応に向けて周知を強化し、区の現状や都の手引を踏まえた対応マニュアルを作成します。近隣自治体とも連携し、公園、街路樹、名木百選、保存樹木、地域風景資産などの貴重な緑を守る取組を進めます。
佐藤正幸議員
今月初め、自民党世田谷区議団、世田谷の造園協力会、区のみどり政策課の担当者による勉強会を開き、危機感を共有しました。被害によって桜並木が失われれば世田谷の風景は大きく変わります。この2年間が勝負だと考えるため、マニュアルを早急に整備してください。世田谷の桜を一緒に守るための区長の決意を伺います。
区長
喜多見不動堂の終堂にも大きな衝撃を受けており、長年親しまれた世田谷の風景が失われることには、これまで以上に力を入れて対応する必要があります。区内には次世代へ継承すべき貴重な緑の風景が数多くあり、桜や梅の保存が区民の大きな願いであることを改めて受け止めています。クビアカツヤカミキリは貴重な緑の存続を脅かす、強く警戒すべき外来生物です。作成するマニュアルを活用し、区民一人一人から情報を得られるよう、庁内で情報を共有して周知・発信する準備を進めます。公園緑地や学校などへ出向いた職員が樹木の変化に注意を払うことも指示し、区が一丸となって区民とともに緑の風景を守る体制を構築します。
佐藤正幸議員
虫に詳しい幼稚園児、保育園児、小学生などの子どもたちと協働して害虫を発見し、撲滅することも有意義です。教育所管などとも協力し、子どもたちとの取組を区民協働の一環として検討してください。また、和歌山県みなべ町では発見者に1万円、足利市では駆除した1匹につき50円を渡す例もあります。金銭だけが方法ではありませんが、発見や駆除を促す何らかのインセンティブも検討してください。当たり前にある風景は決して当然に残るものではないため、区民と区が力を合わせて守っていきたいです。

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2026.2.19@令和8年第1回区議会定例会

害虫駆除に伴う伐採木の売却と循環利用

佐藤正幸議員が「害虫駆除で生じる伐採木の売却・資源活用」について質問しました。

佐藤正幸議員
クビアカツヤカミキリの駆除過程で伐採木が生じた場合には、売却などによって税外収入の確保につなげる視点も忘れないでください。伐採木の売却や資源としての活用をどのように考えるのか伺います。
みどり33推進担当部長
伐採木の売却には、加工の手間や費用に加え、病害虫の混入や防虫処理済みの木が多いことから、用途への配慮と適切な処理が必要になるなど、整理すべき課題があります。一方、等々力渓谷の伐採材で昆虫のすみかとなるインセクトハウスを製作し、ふるさと納税の返礼品とする取組を行っています。公園や市民緑地などの間伐材をチップ化して園内の舗装材に使ったり、再資源化施設へ搬出したりする取組も進めています。安全性と経済性を十分に考慮し、地域団体や民間事業者と連携しながら、緑の利活用の一層の推進に努めます。

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2026.2.19@令和8年第1回区議会定例会

地域風景資産などに選定された桜の位置づけと担い手確保

佐藤正幸議員が「風景づくり計画における桜の位置づけ」について質問しました。

佐藤正幸議員
せたがや百景や地域風景資産には、多くの桜が登録されています。これらは、区として守る優先順位が高い桜だと考えます。改定される風景づくり計画の中でどのように位置づけ、保全の実効性をどのように担保するのか伺います。
都市整備政策部長
地域風景資産などに選定された桜を含む風景は、地域の風景づくり活動団体が守り育てており、区は技術的支援や専門家派遣を行っています。一方、団体には担い手不足や活動の継続性という課題があります。今回の風景づくり計画の改定では、区民主体の風景づくりを新たに章立てし、その重要性を位置づけました。今後は、有益な情報の発信、活動団体同士が意見交換する場の検討、気軽に参加できるイベントの開催などを通じ、団体間の連携と新たな担い手の確保を促進します。

2026.2.19@令和8年第1回区議会定例会

三軒茶屋駅周辺の清掃活動と地域団体への支援

津上仁志議員が「三軒茶屋駅周辺の環境美化」について質問しました。

津上仁志議員
三軒茶屋駅周辺では、週末を中心に、ごみや吸い殻のポイ捨て、嘔吐物などで歩道が非常に汚れています。町会・自治会、商店街、ボランティアが清掃し、外部委託で歩道を清掃する商店街もありますが、商店街のない地域ではごみが長期間放置されています。2000年から環境美化推進地区に指定されているにもかかわらず、区による直接清掃や商店街などへの財政支援はありません。団体が清掃を続けられる支援体制を設け、区も主体的に清掃するなど、より積極的に取り組むべきです。
環境政策部長
三軒茶屋駅周辺は、まちの美化を重点的に進める環境美化推進地区です。本年7月に世田谷区たばこルールを改正し、吸い殻や空き缶などのポイ捨て禁止を追加する予定であり、改正に合わせ、環境美化指導員の巡回時に従来の吸い殻に加えて空き缶なども回収するよう、委託事業者と調整しています。行政、町会、商店街、事業者などが地域課題として議論し、住民の関心を高めることも重要です。清掃ボランティアが定着する仕組みをつくるとともに、商店街組織がない地域を含め、美化活動の充実に向けた地域団体への支援の在り方を検討します。
津上仁志議員
商店街の中には、本来は道路管理者が行うべき清掃を自ら委託し、費用を負担して歩道をきれいにしている団体があります。答弁にはありませんでしたが、こうした団体への財政支援も視野に入れて検討してください。
津上仁志議員
巡回員がごみも拾うことは大変心強く感じます。実施状況に応じて、巡回員の増員も検討してください。

2026.2.19@令和8年第1回区議会定例会

樹冠被覆率の計画への位置づけと令和8年度資源調査

川上こういち議員が「樹冠被覆率を用いた緑の把握」について質問しました。

川上こういち議員
区民アンケートでは環境政策として「樹木を増やす」ことへの関心が高く、区のみどりに関するプレアンケートでも、涼しさや木陰の提供、空気の浄化、気温・湿度の調整が重視されています。みどりの基本計画は、令和十年四月の新計画への改定に向けて検討が進められています。
川上こういち議員
令和六年第三回定例会では、ヒートアイランドの緩和、雨水の吸収、大気汚染対策、熱中症予防などに役立つ高木の樹冠被覆率について区の認識を問い、計画への採用と目標設定、公共空間で高める方針を求めました。樹冠被覆率は、地域の中で樹木の枝葉に覆われる面積の割合です。街路樹が道路を覆えば、直射日光が当たる道路より路面温度を二十度下げる効果もあります。シドニーは二〇三〇年までに五百万本を植えて四〇%、リヨン・メトロポールは同年までに三〇%、ニューヨーク市は二〇三五年までに三〇%を目指すなど、世界の都市が具体的な目標を掲げています。
川上こういち議員
世界の取組やアンケート結果を見ても、気候危機対策として樹冠被覆率を目標に位置づけ、樹木を増やす取組を加速させることが急務です。高木の樹冠被覆率採用に向けた検討状況を伺うとともに、令和八年度のみどりの資源調査を樹冠被覆率の観点から実施するよう求めます。
みどり33推進担当部長
高木を含む多様な緑が町に増えることは、ヒートアイランド現象の緩和、景観形成、生物多様性の保全などに効果があり、都市環境を守る上で重要だと認識しています。現在、みどりの基本計画の改定作業で、樹木地分布図と高さデータを組み合わせ、樹木の高さ別に樹冠被覆の現状と経年変化を分析しています。
みどり33推進担当部長
令和八年度に予定するみどりの資源調査の結果にも同様の分析を行い、最新の樹冠被覆の状況を把握します。樹冠被覆率の把握を含む現在の分析を踏まえ、より効果的な緑の施策につながるよう計画改定に取り組みます。

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2026.2.19@令和8年第1回区議会定例会

等々力渓谷公園の全面再開を契機とする住民参加の強化

川上こういち議員が「等々力渓谷公園の再開と住民参加」について質問しました。

川上こういち議員
等々力渓谷公園は令和五年の倒木後、園内への立入りと遊歩道の通行ができませんでしたが、樹林地を健全に維持する作業を経て、今年三月の全面開放が予定されています。ふるさと納税を活用した等々力渓谷プロジェクトにも多くの賛同があり、環境保全への新たな幅広い関心が寄せられました。地域住民、区内外の来園者、外国人観光客らが再び自然を楽しめる再開を契機に、渓谷の環境を守る住民参加の取組を強めるよう求めます。
みどり33推進担当部長
令和五年七月の倒木を受け、来園者の安全確保のため翌日から園内の大部分を閉鎖し、樹木医の診断に基づいて剪定や伐採などの樹木対策を進めています。令和八年三月下旬を目途に全面開放する予定です。これまでも等々力渓谷保存会が清掃、タケノコ掘り、七夕飾り、ミカン狩り体験などを通じて魅力を発信してきました。隣接する玉川野毛町公園でも、区民主体の玉川野毛町パークらぼが歴史ボランティアによるガイドウオークを行い、他団体との連携を育んでいます。
みどり33推進担当部長
閉鎖と再開園を契機に、ふるさと納税やPR企画を通じて新たに渓谷へ関わる方も増えています。従来の担い手と新たな参加者とのつながりを大切にしながら、魅力向上と愛着の醸成に努め、広く参加できる環境づくりを進めます。

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2026.2.19@令和8年第1回区議会定例会

生産緑地の取得実績と農のみどりを守る公有地化の方針

川上こういち議員が「農のみどり保全活用方針」について質問しました。

川上こういち議員
尾山台二丁目では、相続に伴って生産緑地が解除された際、区が買い取らなかったため大手ディベロッパーへ売却され、竹林やケヤキ、モチノキなど樹齢百年を超える大木が伐採されて宅地造成が行われました。新たな世田谷区農のみどり保全活用方針案は、七地区の農地保全重点地区や農業振興等拠点に加え、それ以外でも取得効果を勘案して個別に用地取得を検討するとしています。重点地区外だった尾山台二丁目のような事態を繰り返さず、大切な緑を守る実効的な手だてになるのか、これまでの成果と今後の方針を伺います。
みどり33推進担当部長
平成二十年にみどりの基本計画を改定し、平成二十一年に農業振興計画と農地保全方針を策定して、農業振興と農のみどりの保全に取り組んできました。生産緑地の買取りでは、農地保全方針も踏まえて約十一・四ヘクタールを都市計画決定し、このうち四か所、約五・八ヘクタールを農業公園として開園するなど、緑の保全活用を進めています。
みどり33推進担当部長
市街化と相続による農地減少が続いているため、令和八年三月に農地保全方針を改定し、農地由来の緑の保全を一層推進します。令和十年三月のみどりの基本計画改定に合わせ、農地保全重点地区と農業振興等拠点の位置づけの見直しについても検討を深めます。
川上こういち議員
生産緑地が減少し続ける中、用地を取得するために具体的にどのような取組を行うのか、改めて伺います。
みどり33推進担当部長
やむを得ない事情で営農を続けられない生産緑地を公園緑地として取得・活用することは、地域の貴重な緑の量と質を確保し、みどりの拠点形成につながると捉えています。今回の農地保全方針改定では、規模の大きい農地保全重点地区内にある農業振興等拠点の拡充を検討します。農業振興等拠点以外の生産緑地も、一定の条件を満たす場合に取得を検討できるよう改定する考えです。
みどり33推進担当部長
農のみどりを長期的に守るため、公有地化の可能性を含めて保全を検討します。用地取得の効果と財政面の課題も踏まえ、総合的に検討を進めます。
川上こういち議員
農のみどりの保全と用地取得について、引き続きしっかり検討することを求めます。

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